卒論の書き方

卒論の書き方【構成編】表紙・要旨・目次・序論・準備・本論・まとめと結論・参考文献・付録・謝辞とは?

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この記事はこんな人におすすめ

  • 卒論ってどんな風に書けばいいのか全然わからん!
  • 卒論ってどういう構成にすればいいの?
  • 要旨とか準備とか謝辞とか書けばいいんだ??

卒論っていざ書こうと思っても、どういう風に書けばいいかわからなくなりませんか?先輩の論文を読んでも、自分の論文にどう応用したらいいかよくわからないものです。

卒論には、一定の構成のパターンがあります。そのパターンを知らずに書こうと思っても、支離滅裂な論文になってしまいます。

卒論では独自性が評価されますが、それは一定のルール(=構成)を守った上での話です。構成を守らずに、自分の好き勝手書くのはスポーツのルール違反と変わりません。

この記事では、卒論の書き方について、構成の面から解説をしていきます。

※そんなことより具体例が見てーんだ、という方はこちら

※卒論を書いてみたけどクオリティに不安、という方はこちら

卒論の構成

さて、早速卒論の構成について説明します。

卒論に限らず、研究論文には、一定の型があります。大学によっては、指定の書式がある場合がありますが、基本的な構成はほぼ同じです。(大学側から構成が指定されているかどうかは一度確認しておいてください)

こうした型を守ることが、そもそもあなたの評価対象になります。卒論は、独創性を評価されますが、それは一定のルールを守った前提です。独創性を出すのは、研究手法を練ったり、考察を書いたりする時です。

「私はこういう構成の方がいいと思う」なんて好き勝手な構成で書いていいものではありません。まずは、卒論の構成を理解して、それ通りに書きましょう。

卒論は、基本的には次の構成要素で成り立っています。

  1. 表紙(Cover)
  2. 要旨(Abstract)
  3. 目次(Table ofContents)
  4. 序論(Introduction)
  5. 準備(Preparation)
  6. 本論(Body)
  7. まとめと結論(Summary and Conclusion)
  8. 参考文献(References)
  9. 付録(Appendix)
  10. 謝辞(Acknowledgment)

研究分野や研究室によっては、多少変動あるでしょうが、基本的にこの構成になっています。これは、文系でも理系でも共通です。文系と理系で、各構成要素のタイトルや内容が変わってくるので、別物に見えがちですが、本質的には同じものなのです。

ちなみに、題目(タイトル)も要素に含まれますが、ここでは並べていません。もし、題目の書き方について知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

では、それぞれ解説していきましょう。

表紙(Cover)

表紙は、あなたの研究タイトルや、あなたの所属や名前を伝えるために作ります。主に次の構成要素からなっています。

  • 「○年度卒業論文」
  • 研究タイトル
  • あなたの所属大学
  • あなたの所属学部
  • あなたの所属研究室
  • あなたの指導教官
  • あなたの名前
  • あなたの学籍番号
  • 提出日

画像で見ると以下です。

詳しい作り方を以下にまとめましたので、表紙の作り方の参考にしてください。

要旨(Abstract)

要旨は、簡単に言えば、概要のことです。あなたの研究でもっとも伝えたいことを、凝縮して書くものです。

誰かがあなたの卒論を読む際は、あなたの表紙タイトルを見て、次に要旨を見ます。そうして、研究の内容を把握します。要旨がダメダメだったら、「なんかようわからんな」と本文に行く前にページを閉じられてしまいます。

要旨は、あなたの力量や論文の質を如実に物語ってしまうパートなのです。

文字制限のない「まとめ」とは異なり、A4用紙1枚以内、200〜400字程度に内容を圧縮しないといけません。ですから、内容の取捨選択をする必要があります。

基本的には、次のような内容が含まれています。

  1. 論文の主題
  2. 論文が問題とした点
  3. その問題はなぜ重要か
  4. 研究手法の概要
  5. 得られた結果
  6. 考察
  7. 研究の位置付け・意義

この順序で書けばまとまった要旨が作れるはずです。

要旨は徹底的に推敲する必要がある要素なので、担当教官や先輩に集中的に添削してもらいましょう。

なお、卒論の内容を凝縮したものなので、最初には書けません。構成として一番最初の方にはありますが。他の要素がほぼ書き上がってから、仕上げとして書くことになります。

卒論の要旨の書き方は、次の記事でまとめています。

ちなみに、要旨によく似た「要約」の書き方もこちらにまとめています。

目次(Table of Contents)

本の目次と同じで、何が何ページ目に書いてあるかを説明する箇所です。

手動でページ数を振って作る方法もありますが、正直スマートではありません。卒論は膨大な量があるので、何か変更があった際にページを振り直すのは大変です。

そこで、Wordに目次を自動で作成する方法があるので、以下のページを参考にしてみてください。

参考:Wordの目次の作り方と編集方法(追加・更新など)

あとあと目次を作るのが楽になるように、きちんと卒論のアウトラインを作っておくことが重要です。

目次の作り方については、以下のページにまとめているので参考にしてください。

序論(はじめに、Introduction)

序論(はじめに)は、導入の部分です。ここだけ読んで、卒論の内容がある程度わかるように書きます

「序論って何を書けばいいの?」「はじめに、で手が止まった」「背景って何?」と、初めて研究論文を書く人には、難敵です。序論というのは、一言で言うと、「この論文は何についてのものなのか」「なぜあなたの研究が重要なのかを書くところ」です。研究内容や研究意義を明らかにするところです。

あなたの研究の重要さを示すには、根拠を示さないといけません。「私が重要だと思っているから重要なんです」は小学生の作文なら許されますが、研究論文では通用しません。

では、自分の研究の重要さを示すにはどうしたらいいのでしょうか?

そこで、先行研究や既存の調査結果等の出番です。これらを示しつつ、うまく自分の研究の重要さを明らかにしていきます。序論の構成要素は以下の通りです。

  1. 背景
  2. 問題提起
  3. 目的
  4. 検討方法
  5. 予告

これらの要素が、一本筋が通ったストーリーになっている必要があります。

この部分がまとまっていないと、卒論の読者が「あれ、なんの話???」と迷子になります。詳しい書き方については以下にまとめたので、参考にして下さい。

先行研究についての理解を深めるには以下の記事を参考にしてください。

準備(Preparation)

準備は、あなたの卒論を理解する上で、説明しておかないといけないことをまとめて解説する箇所です。

言葉の定義や、専門用語の概念、論文で利用する数式の意味などを簡潔に解説します。ダラダラと書かずに、簡潔に書くのがポイントです。

場合によっては、序論でまとめて説明しきっちゃうこともあるので、そういった場合は無理に準備は入れなくていいです。私も卒論を書いた際は、序論にまとめてしまいました。

本論(Body)

本論では、いよいよあなたの研究手法や得られたデータ、考察について解説していきます。ほとんどがやったことを書くだけなので、人によってはここから書き始まった方が書きやすいかもしれません。

本論は次の要素で成り立っています。

  1. 研究の目的
  2. 研究手法(調査方法)
  3. 結果
  4. 考察

具体的な書き方を以下の記事にまとめているので参考にしてください。

まとめと結論(Summary and Conclusion)または考察(Discussion/Consideration)

論文全体のしめくくりです。要点を簡潔に説明します。

「まとめ(Summary)と結論(Conclusion)」は、内容が被ることを避けて、別々に書く場合もあります。そのあたりのルールは、大学や研究分野によって異なるので確認しておいてください。
考察(Discussion/Consideration)と言う場合もあります。

序論から本論の結論まで、あなたが書いてきた内容をおさらいするような感覚で書きます

背景→問題提起→研究の目的→研究手法→得られた結果→考察

という流れになります。

考察については詳しくは以下の記事を参考にしてください。

できる限り情報をそぎ落として、必要な要素を網羅しつつ簡潔に書くことが重要です。ここも要旨(Abstract)と同様に、かなり推敲が必要になると思います。

大事なのは「ここだけ読んでも卒論の全体像が把握できる」ということです。

参考文献(References)

「参考文献」のページは、参考にした論文、書籍、ホームページ、調査など、参考にしたものを一覧で示す箇所です。ちゃんと書かないと「剽窃」(パクリ)になるので注意。

参考文献の書き方は色々あります。世界共通のルールというのはないのですが、慣習上概ね決まっています。書き方が大学や研究分野によっては、厳格にルール化されている場合もあるので、確認しておいてください。

参考文献になり得るのは、大きく分けて「学術論文」「書籍」「Webサイト」です。それぞれ書き方は微妙に異なります。参考文献の書き方や、引用の仕方を以下の記事にまとめましたので、参考にしてください。

また、研究手法や参考文献の箇所でアレコレ言われる可能性がある、倫理的配慮に関しても、書き方をまとめています。

付録(Appendix)

付録は、要するに補足です。「論文の話の流れからは逸れてしまうけど説明しておきたい」という内容をここで説明します。

なくてもいいんだけど、あると論文の理解に役に立つ、という内容をここに書きます。

例えば、式の導出方法や、登場人物の来歴を本論でくどくど書くと、「あれ、何の話?」ってなってしまいますよね?そうならないように、付録という別な箇所に避難させて説明するのです。こうすることによって、読者にいらぬ混乱をもたらせなくてすみます。

ちなみに、付録は必須ではありません。必要に応じて設けてください。付録と謝辞は順序入れ替わったりしますが、まぁあまり気にすることでもないので、お好みで。

謝辞(Acknowledgment)

謝辞は、お世話になった人たちへの感謝を書く場所です。また、あなたの研究に協力してくれた多くの人たちの存在を書く唯一の場所でもあります。

こういうと身も蓋もないのですが、感謝の気持ちを書くとはいえ謝辞も文章としては一定の書き方があります。詳しく知りたい方はこちら↓に謝辞の書き方をまとめてあります。

敬体(です、ます調)で書いても、常態(だ、である調)で書いてもどちらでも構いません。学部生の書く卒論なら、どちらかというと敬体(です、ます調)の方が多い気がします。同じ研究室の先輩にならうのが無難でしょう。

まとめ|表紙・要旨・目次・序論・準備・本論・まとめと結論・参考文献・付録・謝辞があればOK

この記事では、卒論の構成について解説しました。

各構成要素ごとに簡単に説明をしましたので、これを参考に卒論を作ってみてください。各要素ごとに別記事にて詳しく解説しているので、詳しく書き方を知りたい方はそちらを参考にしてください。

一旦構成がバシッと決まれば、グッと卒論は書きやすくなります。ここでちゃんと卒論の構成を把握しておきましょう。


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