卒論の書き方

卒論の目次・章立ての作り方(書き方)【例&テンプレ】文系・理系別

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この記事はこんな人におすすめ

  • 卒論の目次の作り方がわからない…なにをどんな構成にすれば?章立てできず困っています
  • 先輩の論文があまり参考にならない。アンケートとかインタビュー調査をした場合はどんな感じの目次にすればいいの?
  • 目次の例やテンプレを探している。理系・文系別になんかない?


今回は卒論目次と、そのテンプレについて解説していきます。

目次といえば、「この内容はこのページにあるよ」と知らせるためのものです。本の最初の方にほぼ必ずありますよね。

目次がどんな構成になっているかなんて、正直、本格的な論文を書くのが初めてのあなたにはわからないですよね。そこで、今回は卒論の目次のテンプレートと、例をご紹介します。

章・節・項について

章立てを行う時に一応理解しておいてほしい概念として、「章」「節」「項」というものがあります。文章の階層のことです。

章>節>項という順序になっています。例を出しながら説明すると、卒論においては以下の通りの関係になっています。

第1章 序論 →
1.1 背景 →
1.1.1 〜の歴史について →

一応、章の上位の概念に「」というものもあるのですが、卒論ぐらいのボリュームではではほぼ使いません。

この章・節・項という言葉を覚えなくても卒論は書けますが、指導教官の中にはこの言葉を使う人もいるかもしれませんので、一応解説しておきます。

卒論の目次の基本構成

「卒論の目次の基本構成」と言うより、卒論の構成がそのまま目次になるって感じですよね。

卒論の基本構成をおさらいしてみましょう。目次に書くことになる卒論の要素は、大きく分けて以下の通りです。基本的には以下のように章立てをすれば大丈夫です。研究室や研究分野などによって多少変動あります。

卒論の構成要素

  • 序論(Introduction)
  • 準備(Preparation)※定義(Definition)とも
  • 本論(Body)
  • まとめと結論(Summary and Conclusion)
  • 参考文献(References)
  • 付録(Appendix)※あれば
  • 謝辞(Acknowledgment)

ちょっと抽象的なので、詳しく解説していきましょう。卒論の全体像について網羅的に理解したい人はこちらから↓

卒論の目次のテンプレと例

先ほど卒論の構成を挙げましたが、具体的に章立てするとどうなるか、理系と文系の場合で見ていきましょう。理系も文系も本質的には一緒なんですが、別物として解説した方がわかりやすそうなので、別々で解説していきます。

理系のテンプレ&例

まず、理系の人向けの目次の書き方です。文系の方も、インタビューやアンケート調査、実験を行った方はこちらの方が近いと思います。

理系の場合に特徴的なのが、実験方法と実験結果を詳細に書く必要があるところです。

そのため、目次の例としては以下のようになります。

■【理系】目次テンプレ①
第1章 序論 →導入部分
1.1 本研究の背景 →研究テーマに関しての先行研究と現状、課題
1.2 本研究の目的 →何を明らかにしてどうしたいのか
1.3 本論文の構成 →この論文がどういう構成になっているか
第2章 準備 →論文の理解のために必要な概念の解説や、言葉の定義を行う
第3章 本論 →実験方法とその結果、考察
3.1 問題提起 →なぜこの実験をするのか
3.2 実験方法 →何を使ってどう実験をしたか
3.3 結果 →どんな結果が得られたか
3.4 考察 →結果を受けての考察
第4章 まとめ※「結論」でも可 →論文の総括
参考文献
付録 →補足で説明しておきたい事柄
謝辞

実験や調査を複数行った場合は、以下のように書くパターンもあります。

■【理系】目次テンプレ②
第1章 序論 →導入部分
1.1 本研究の背景 →研究テーマに関しての先行研究と現状、課題
1.2 本研究の目的 →何を明らかにしてどうしたいのか
1.3 本論文の構成 →この論文がどういう構成になっているか
第2章 準備 →論文の理解のために必要な概念の解説や、言葉の定義を行う
第3章 実験① →実験①の方法とその結果、考察
3.1 問題提起 →なぜこの実験をするのか
3.2 実験方法 →何を使ってどう実験をしたか
3.3 結果 →どんな結果が得られたか
第4章 実験② →実験②の方法とその結果、考察
4.1 背景 →なぜこの実験をするのか
4.2 実験方法 →何を使ってどう実験をしたか
4.3 結果 →どんな結果が得られたか
第5章 考察 →実験①と②の結果を受けての考察
第6章 まとめ※「結論」でも可 →論文の総括
参考文献
付録 →補足説明、用いた式の導出方法、本筋から離れるデータ
謝辞

実験のボリュームが多い場合は、こんな感じで実験ごとに章を分けて、考察は章として独立させた方がスッキリする場合もあります。

具体例を出した方が理解が進むと思うので、以下の通り例を書いてみました。

☆【理系】目次の例(テンプレ①)

タイトル:コーヒーの挽き方と味の関係について

第1章 序論
1.1 本研究の背景
1.2 本研究の目的
1.3 本論文の構成
第2章 準備
2.1 コーヒー豆の破砕方法
2.2 コーヒーの抽出方法
2.3 コーヒーに含まれる代表的な成分について
第3章 コーヒー豆の破砕粒度と成分の溶出度についての検討
3.1 問題提起
3.2 実験方法
3.2.1 機器
3.2.2 手法
3.3 結果
3.4 考察
第4章 まとめ
参考文献
付録1 用いた式の導出方法
付録2 関連データ
謝辞

☆【理系】目次の例(テンプレ②)

タイトル:コーヒーの挽き方と味の関係について

第1章 序論
1.1 本研究の背景
1.2 本研究の目的
1.3 本論文の構成
第2章 準備
2.1 コーヒー豆の破砕方法
2.2 コーヒーの抽出方法
2.3 コーヒーに含まれる代表的な成分について
第3章 コーヒー豆の破砕粒度と成分の溶出度についての検討
3.1 問題提起
3.2 実験方法
3.2.1 機器
3.2.2 手法
3.3 結果
第4章 抽出温度と成分の溶出度についての検討
4.1 問題提起
4.2 実験方法
4.2.1 機器
4.2.2 手法
4.3 結果
第5章 考察
第6章 まとめ
参考文献
付録1 用いた式の導出方法
付録2 関連データ
謝辞

第3章と第4章の結果を受けて横断的に考察をしたい場合は、この例のように考察で章を独立させた方が書きやすいでしょう。そうではない場合は、第5章で考察で章を設けず、第3章と第4章について、別々に考察を行っても構いません。

※私はコーヒー豆に関して素人なので、「その単語はおかしい!」というのは受け付けません、これは例です笑

文系のテンプレ&例

文系の場合も解説していきます(本質的には一緒なんですがね…)。インタビュー、アンケート、フィールド調査や実験を行わないで、参考文献によおる考察を軸に書く文系版のテンプレを紹介します。

調査・実験を行った方は、どちらかというと先に挙げた理系のテンプレの方が使いやすいでしょう。

■【文系】目次テンプレ①

第1章 序論 →導入部分
1.1 本研究の背景 →研究テーマに関しての先行研究と現状、課題
1.2 本研究の目的 →何を明らかにしてどうしたいのか
1.3 本論文の構成 →この論文がどういう構成になっているか
第2章 準備 →論文の理解のために必要な概念の解説や、言葉の定義を行う
第3章 本論 ※「分析」でも可 →テーマについての考察を行う
3.1 問題提起
3.2 考察
第4章 まとめ※「結論」でも可 →論文の総括
参考文献
付録 →補足で説明しておきたい事柄
謝辞

■【文系】目次テンプレ②

第1章 序論 →導入部分
1.1 本研究の背景 →研究テーマに関しての先行研究と現状、課題
1.2 本研究の目的 →何を明らかにしてどうしたいのか
1.3 本論文の構成 →この論文がどういう構成になっているか
第2章 準備 →論文の理解のために必要な概念の解説や、言葉の定義を行う
第3章 本論① →テーマについての考察を行う
3.1 問題提起
3.2 考察
第4章 本論② →テーマについて別な切り口から考察を行う
4.1 問題提起
4.2 考察
第5章 考察 →全体を横断しての考察
第6章 まとめ※「結論」でも可 →論文の総括
参考文献
付録 →補足で説明しておきたい事柄
謝辞

文系の場合は、考察部分をいかに盛れるかどうかになると思うので、本論中の考察部分のボリュームが多くなると思います。ボリュームによって、章・節・項を細分化して、うまく調整してください。

卒論全体のボリュームが少なすぎて困っている方はこちらを参考に↓

本論は、テーマについて違う視点で考察を行うほど増えていくので、テンプレで挙げたように2つである必要はありません。切り口を変えたり、考察を行う対象が変わったりする度に章を分けた方がいいでしょう。

では、具体例を見ていきましょう。

☆【文系】目次の例(テンプレ①)

タイトル Metallicaのファン層の変化について

第1章 序論
1.1 本研究の背景
1.2 本研究の目的
1.3 本論文の構成
第2章 準備
2.1 Metallicaの発表作品
2.2 バンドの構成メンバーの変遷
第3章 音楽性の変化とファン層の関係
3.1 音楽性の変化はファン層を変えたのか
3.2 音楽性の変化が与えた影響の考察
第4章 まとめ
参考文献
付録 離脱したメンバーの音楽活動について
謝辞

☆【文系】目次の例(テンプレ②)

タイトル Metallicaとファンの関係性の変化について

第1章 序論
1.1 本研究の背景
1.2 本研究の目的
1.3 本論文の構成
第2章 準備
2.1 Metallicaの発表作品
2.2 バンドの構成メンバーの変遷
第3章 音楽性の変化
3.1 音楽性の変化はファン層を変えたのか
3.2 音楽性の変化が与えた影響の考察
第4章 時代背景
4.1 時代背景はファン層を変えたのか
4.2 時代背景が与えた影響の考察
第5章 考察
第6章 まとめ
参考文献
付録 離脱したメンバーの音楽活動について
謝辞

こんな感じでしょうか。視点や、分析の対象物を分けることによって、卒論の内容をどんどん濃くできます。必要に応じて、節をさらに項に分解するなどしてわかりやすい構成になるよう留意してください。

まとめ

今回は、卒論の目次の構成についての説明と、テンプレと例についてご紹介しました。

もしあなたが、「目次をどうすれば?」「章立てがよくわからない」というのであれば、ぜひ参考にしてください。


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