- 卒論にあまりパッションないからとりあえず簡単なテーマで大学に出しちゃいたいんですけど…
- 卒論のテーマを考えているんだけど、なるべく簡単で楽なものの例を見たいな
- 正直就活とかバイトとか他のことが忙しすぎて、気づけばもう提出まで1ヶ月しかない。とにかく卒論のテーマは簡単なものにしたい
「すごい卒論を書いて大学の歴史に俺の名を刻んでやるぜ!」なんて最初は思っていた学生でも、テーマすら決まらず卒論を進んでいない状況に陥ると、焦って「とりあえずなんでもいいから出すっきゃない」という状況になりがちです。
このページに来てくれたあなたもそんな一人だと思いますが…。
ここでは、簡単な卒論テーマを選ぶ際のポイントについてまとめたので、ぜひテーマ選びの参考にしてみてください。
ちなみに、まっとうなテーマの決め方については以下の記事にまとめているので参考にしてみてください。
卒論のテーマの難易度は人によって異なる
卒論のテーマをなるべく簡単なものに…と考えているあなたにとって、注意して欲しいことがあります。
卒論のテーマは、相性があります。
他の人にとって簡単だと思ったテーマでも、あなたには難しく感じることもあります。
逆に、他の人が大変だと思ったテーマでも、あなたには簡単ということもあります。
たとえば、ガチでコミュ障だけどデータ分析が得意な人だったら、アンケートやインタビューによる研究は荷が重いでしょうが、分析系の研究ならやりやすいと思うでしょう。
自分の相性を考えながら、卒論のテーマを決めていきましょう。
とはいえ、誰にでも当てはまる普遍的な簡単なテーマの選び方のポイントがあるので、続いてそれらについて解説していきましょう。
ポイント1:人を使おう
なぜか卒論を全部一人でやろうとする人がたまにいるのですが、おすすめしません。
極力、人を巻きこんで卒論を進めましょう。
特に協力を得たいのが指導教官です。
指導教官は論文作成のプロなわけですから、あなたが卒論について一生懸命何日間も考えて悩んでいることに5分で回答ができちゃったりするわけです。
もちろん、テーマ選定において最も頼りになる存在なはずですから、活用しない手はありません。
もちろん、丸投げだと怒られますから、いくつか卒論のテーマのアイデアが出てきたら、それらに対してコメントをもらってください。
ただし、「どれが一番簡単だと思いますか?」なんて聞こうものならぶっ飛ばされるので、「このテーマだとどんな調査が必要だと思いますか?」みたいな相談の仕方をしましょう。
それを聞いて楽そうだと思ったものを選べばいいのです。
他にも、ゼミ内の友人や先輩も、テーマを考えるには役に立ちます。
ディスカッションしながら、どんなテーマが良さげかアイデアを他人の手を借りて出していきましょう。
ポイント2:参考例がたくさんあるものにしよう
パクってはいけませんが、参考になるものがたくさんあるほど論文は書きやすくなります。
データ(情報)を見つけやすいですし、参考文献として引用していろいろこじつけやすいので文字数を稼ぎやすいのです。
逆にマニアックなものにすると参考文献があまり見つからず情報がないので難航する可能性があります。
また、テーマが最先端だとか未来の話だとこれまた参考文献がなく難しくなってしまう傾向にあります。
例えば、「10年後のJ-POPについて」なんてテーマにしたらどうやって調べるのかよくわかりませんよね。
既存の研究について、ちょっと視点を変えたものや、他の分野に応用したりするのがおすすめです。
先行研究の探し方は以下を参考にしてください
ポイント3:自分が知っているものにしよう
当然ながら、自分が知っているものの方が書きやすいです。
自分の人生でこれまで関わってきたものに対して研究をすると何かと書きやすいでしょう。
生い立ちなども有効です。
例えば、経済学の卒論において、これまでバドミントンをやってきた人なら、バドミントンに関すること(経済学部ならバトミントン業界の経済とか)を書いた方が書きやすいでしょうし、母子家庭の人なら母子家庭に関するテーマ(心理学部なら母子家庭での母親の心理的ストレスとか)の方が書きやすいでしょう。
自分ごとになるので関心が持てるため、モチベーションも維持しやすいと思います。
そんなにおすすめではないのですが、趣味をからめてテーマとしてもいいかと思います。
もちろん、ちゃんと論文の体裁をなしていれば。
けっこう見かけますからね。
ディズニーとかアニメとかに関して卒論を書きたがる人。
ただし、卒論は「自分の感想や情熱、想い」を書くものではないため、感情が入らないようにしてください。
また、将来自分の卒論を見返して「うわぁぁなんでこんなテーマにしちゃったんだろう」なんて黒歴史を作らないように慎重に決めましょう。
他人も読みますからね。
勢いで、あるエロゲ作品とかについて卒論書いたら、未来の自分を公開処刑するのに近いです。
ポイント4:研究方法が楽でデータが集めやすいものにしよう
「クオリティはとにかく、卒論を出したい」という場合は、重要なのがデータ集めに時間をかけないことです。
つまり、研究方法がなるべく楽なものにするということです。
本格的に大人数にアンケートを取ったり、実験をしたりする場合は大変になりがちです。
それよりは、文献の調査・比較だけをしたり、既存のデータを分析したりするようなテーマの方が時間はかかりません。
そこで、先行研究を活かして卒論のテーマをでっちあげるには以下の方法があります。
- 既存の研究のテーマを、別な対象に移してみる
例)既存の研究:〇〇に関する福島県の調査
あなたのテーマ:〇〇に関する香川県の調査 - 先行研究の主張を別な対象に適用して理論値と実際の値を比較してみる
例)既存の研究:日本では不況時にうつ病が増える
あなたのテーマ:韓国でもそうなっているのか比較・考察する
以上のような研究であれば、簡単にアクセスできるデータをこねくり回せば卒論が書ける可能性があるので、難易度が低い傾向にあります。
ただし、そこに独自の視点や調査手法が入ってこないと論文としての新規性を認められないため、自分なりのエッセンスが何かしら必要です。
他にも、数人にインタビューをすればいいような研究も比較的楽です。
インタビューにて調査を行ったこと自体が新規性の証になるので、労少なくして卒論の体裁を整えられます。
こうして、研究方法重視で卒論のテーマを選べば、簡単な卒論のテーマを選びやすくなると思います。
ただし、他に全く同じ研究をしていないかは注意しないといけません。
参考文献の探し方は以下を参考にしてください
ちなみに研究方法について理解を深めたい方はこちら
ポイント5:結論がなんとなく予想がつくものにしよう
「調査したらこんな結論になりそうだな」という予想(仮説)が立てられそうなものをテーマにしましょう。
調査してみないとどうなるか見当もつかない、というテーマは、思わぬ難航をする可能性があります。
もちろん、そうした新規性の高いテーマは学術的・社会的に意義が大きい可能性があるのですが、とりあえず卒論を出して単位がもらいたい、という場合には荷が重いです。
ただし、同じような研究で同じような結論に至っている先行研究がある場合は、あなたの論文の新規性を認められず審査に通らない可能性があります。
あくまで先行研究ではカバーされていない事柄について論文を書くことをおすすめします。
卒論テーマの例
例をあげたいと思うのですが、他人の論文を捕まえて「簡単なテーマ」と呼ぶのは失礼にあたりますので、簡単かどうかに関係なく、卒論のテーマの例を別なページにまとめています。
以下から経済学部や心理学部など、様々な分野の卒論の例を見ることができるので参考にしてみてください。
まとめ|とにかく卒業したいだけの人はポイントを抑えて簡単な卒論テーマを
今回は、卒論の「簡単なテーマ」の決め方について解説を行いました。
- 卒論の難易度はテーマ次第。でも相性も関係する
- 簡単な卒論のテーマを決めるには、「他人の協力を得る」「参考例が豊富」「馴染みがある」「研究方法が楽」「結論の予想がつく」という基準を適用しよう
- 特に研究方法が簡単かどうかの影響が大きい
あなたの経験や能力向上のためには、それなりに骨太な卒論のテーマに取り組んでもらいたいのが本音のところです。
しかし、卒業できなかったらダメージが大きいので、卒論がやばい人は今回の記事を参考にしてみてください。