テーマ選定

卒論テーマの選び方【テーマの良し悪しとは?】

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この記事はこんな人におすすめ

  • 一旦テーマ決めたけどこれでホントにええんか…?
  • 指導教官に卒論のテーマ見せたら「もう一回考えなおせ」と言われたが、何が悪いのかよくわからない
  • たくさん研究したいテーマのアイデアが出てきて絞れないよー

卒論のテーマのアイデアが出てきたら、それを一旦、「本当にこれで大丈夫なのか」というのはちゃんと考えなければいけません。

卒論をけっこう進めてから、「そんなの卒論のテーマにふさわしくない」「もうその研究あるんだけど…」なんて指導教官からダメ出しをされようものなら、努力が水の泡になる可能性があります。提出期限間際だったら地獄ですよね。

そんな目に合わないように、卒論のテーマ決定においては、慎重に吟味してから決定する必要があります。そこで今回は、卒論の研究テーマの評価の仕方について解説していきます。これで自分のテーマをより評価されやすいものに練り直したり、複数の候補から一番納得のいく研究テーマを絞り込むことができます。

卒論テーマの良し悪しとは?

「自分の卒論テーマを評価する」と言っても、なかなか具体的にどうすればいいかはわかりませんよね?そこで、どうやって自分のテーマの良し悪しを評価して、テーマを選べばいいのか説明していきます。

テーマの良し悪しは、以下の基準で考えると評価しやすいです。

  • 新規性がある
  • 具体的である
  • 役に立つ
  • 労力や時間を要する
  • データ・先行研究がある
  • 自分の力量に合っている

細かく解説していきます。

新規性がある

当然といえば当然なのですが、まだ研究されていない事柄を卒論のテーマにしましょう。

「まだ明らかにされていないことを明らかにする」「新しい切り口で解釈する」「独自の視点で発展させてみる」といった、新規性のある(新しい)テーマでないと、他の人の真似事になってしまいます。

とはいえ、そんなに小難しく考える必要はありません。

例えば、経済の卒論を書く場合、とある金融政策を現実に適用してみたときに、「どこにどんな影響が出るか」を試算するというのでも、十分に研究テーマになり得ます。抜けている視点を付け足して、より現実的な政策に練り直すという研究もアリです。

こうして、既存の研究でも、深掘りしたり、他の分野に適用してみたり、他の視点から解釈し直してみたりすれば、意義のある研究になり得るのです。

逆に、あなたがやろうと思っているテーマが、すでに誰かによって研究されてしまっていて、新しい解釈もできなければ、同じことをなぞっているだけなので、そのテーマは学術的に意義がありません。ただのレポートになってしまいます。

そのような、誰かの研究をなぞるのは、単にあなたの人生の浪費ですので避けましょう。

ただし、後述するように、先行研究や参考になるような情報が全くないような、新しすぎる研究は苦労するので避けた方が無難です。

具体的である

研究テーマは具体的でないといけません。「数学とは何か」「よい夫婦関係とは」「今後の流行について」という抽象的で具体性からほど遠いテーマは、設定してはいけません。

なぜなら、議論の焦点が定まらないからです。かえって難易度が上がってしまいます。

例えば、「数学とは何か」なんていうテーマを設定しようものなら、「何?数学の起源の話?」「人々の数学に対してのイメージの話?」「数学が社会に役立ってるかって話?」「そもそも数学っていろんな分野があるけど、どこの話?」という風に、てんでバラバラに話が拡散していきます。「よい夫婦関係とは」というテーマだったら、「『よい』ってそもそもどういう定義?経済的?心理的?ひとによって違うよね?」とつっこまれるのがオチです。

こうならないように、タイトルだけ聞いてもなんの研究なのか明確にイメージできるような、個別具体的なテーマに絞り込んでいく必要があります。さっきの例を具体的なものに置き換えるなら、

  • 数学とは何か → 江戸時代の日本の数学が当時の行政に与えた影響について
  • よい夫婦関係とは → 共働き夫婦間の所得格差と離婚率の関係について

という形になります。これなら、何を調べてどんな結果が出ればゴールなのか、さっきよりイメージつきますよね。

ちなみに私の学部生のときは、相当マニアックなテーマで、「ハープの響板の振動特性を力学モデルを使って解析する研究」でした。(もちろん、マニアックである必要はありません)

役に立つ

研究には意義(≒価値)が必要です。ざっくり言うと、「他の研究者や企業、社会等にとって役に立つテーマにしましょう」ということです。

全く意義(≒価値)のない研究は、小学生の自由研究と変わりありません。

例えば、「私が今晩の食事を選定するときの心理状態について」なんて研究をしても、周りにとっちゃどうでもいいですよね。こういう研究を役に立たない研究といいます。

学部生の場合は、社会的意義が大きな論文を書くことは難しいでしょうが、少なくともなんらかの意義ある研究であることが大切です。誰かの役に立つものは、存在意義があります。誰かの健康問題、ビジネス上の課題、社会福祉サービスの改善など、誰かの役に立ち得る研究はいくらでもあります。

例えば、

  • 終末医療患者とその遺族の心理的ストレスを緩和するケア方法
  • 人間工学の視点から、住みやすい集合住宅のデザイン
  • 新入社員の離職率を低くするための研修制度や人事評価制度

などは、誰かの悩み解決(問題解決)ですよね。

こうした研究も、十分に卒論の研究テーマになり得ます。

労力や時間を要する

ほぼ1年間をかけて、これまでの学問の集大成として卒論をやるわけですから、それなりに労力や時間がかかるものをテーマとしましょう。

「誰でも1日2日で終えられるような簡単すぎるテーマ」は、選んでも仕方ないと言うことです。そんなに簡単なものであれば、誰かが趣味程度に研究してるでしょうし。

せっかく大学を出るのですから、学問の集大成として、それなりの時間と労力を要する卒論を発表しましょう。卒論は、プロセスも評価対象です。

というより、学部生の卒論は、学術的に多大なインパクトを与えることは時間的能力的に難しいのですから、卒論を通してあなたがどう成長するかということにフォーカスを向けた方がいいです。ですから、時間や労力をそれなりにかけて卒論を仕上げた方が、あなたのためになります。

「俺は卒論3日で終わったよ!」みたいなことを言っている社会人をたまに見かけますが、私は正直、「あなたの大学4年間の学費、もったいなかったですね」と思ってしまいます。

データ・先行研究がある

最先端の研究というのは格好いいのですが、最先端すぎるテーマを選ぶと先行研究もデータも少ないので、難航します。また、マニアックすぎるものについても同様にお勧めできません。

あなたは卒論で自分の考察を発表しないといけないわけですが、先行研究やデータがないということは、「裏付けしてくれるものがない」ということです。

全部自分で調査して根拠を示さないといけません。そうなると、作業量が膨大になるので、卒論を作りきれません。

ですから、自分の研究しようとしているテーマについて、参考にできそうな先行研究やデータが容易に見つけられることが重要です。ただし、当然ですが、すでにある研究と全く同じことをやってはいけません。

自分の力量に合っている

当然ですが、自分の力量でも卒論の提出期限に間に合うテーマにしてください。一流の研究者が何年もかかって成し遂げるような、難しいテーマを設定してはいけません。

もちろん、そうした研究は学術的、社会的に意義が大きい場合が多いのですが、研究者として身を立ててそのテーマに何年も向き合っていくのでなければ選ばない方がいいでしょう。提出に間に合わなくなったらおしまいです。

テーマ選びに困ったら指導教官に聞く

テーマの良し悪しの基準について説明をさせていただきましたが、卒論のテーマ選びに困ったら指導教官に相談しましょう。なんだかんだ指導教官の方があなたより圧倒的に知識も経験も豊富なのですから、適切な判断ができます。

もちろん、自分で考えることはして欲しいのですが、それで悩んで進捗が遅れるよりは、担当教官に相談すべきです。

「これまでこういうことを調べて、こういうテーマの素案が出てきたのですが、このうちからどうやって選べばいいでしょうか?」と、自分が努力・思考して得られた情報を示した上で相談してください。「何もしてないのですが助けてください!」では、向こうもうんざりします。

また、仮に、自分である程度テーマが決められたとしても、指導教官には相談すべきです。なぜなら、そのテーマがよりブラッシュアップできる可能性があるからです。参考になる文献を貸してくれたりするかもしれません。

担当教官は使い倒すために存在します。遠慮せず利用してください。学費を払っているのですから、あなたにはその権利があります。

テーマを選ぶ際には、あとあと取り返しのつかないことにならないよう、必ず指導教官に相談しておきましょう。

まとめ|卒論テーマの良し悪しを6つのものさしで評価しよう

今回は卒論のテーマの選び方について解説しました。

  • 卒論の良し悪しは「新規性がある」「具体的である」「役に立つ」「労力や時間を要する」「データ・先行研究がある」「自分の力量に合っている」という基準で評価できる
  • 困ったら指導教官に相談する

一生懸命参考文献を集めて、アイデアを出しても、最後にテーマを選び間違えたら苦労が水の泡です。自分でも納得がいって、教員たちからも高評価が得られるテーマを選べるよう、今回の記事を参考にしてください。


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