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卒論のやる気の出し方5選|自動的に体が卒論を書き始めるテクニック

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この記事はこんな大学生におすすめ

  • 卒論をやらなきゃいけなのは頭ではわかっているけど、卒論を書くやる気が出ないので行動できない
  • 卒業研究ってやる気出なくないですか?どうしたらやる気出せますか?出し方教えてくれますか?
  • どんどん卒論を先延ばししているのでもうあまり時間がないのですが、それでもやる気が出ません。どうしたらやる気が出るのでしょう?

卒論をやる上で、最も大きな問題。それは「やる気が出なくて行動できない」というものです。

特に、これまで卒業論文のような長めの論文を書いたことがない方にとっては、右も左もわからずついつい先延ばしにしてしまいがちです。

気づけばあと1ヶ月しかない、やばい」なんていう学生も多いのではないでしょうか。

なぜ、やる気が出ないのか、どうすればやる気が出るのか、この記事で明らかにしていきます。

やる気の出し方5選

まず、最も知りたいと思われる、やる気の出し方(テクニック)について解説していきましょう。

やる気を出す方法は、以下です。

卒論のやる気の出し方

  1. 考えていることを書き出す
  2. やることを細分化する
  3. タイマーを使う
  4. テニスボールを頭の上に乗せる
  5. 人に宣言する(SNSでも可)

詳しく説明していきましょう。

考えていることを書き出す

人はいろんなことを考えますから、大抵の場合、頭の中が混沌としています。

あれもしなきゃ、これもしなきゃ、と思考が入り乱れてぐちゃぐちゃになっているものなので、そのせいで行動できないという状態になっているかもしれません。

パソコンは容量オーバーになると途端に動作が遅くなったり、フリーズしたりしますが、これと同じことが人の脳でも起こっているのです。

そのときにやるべきことは、紙に手書きで「今自分が考えていること」「今自分がやらなければいけないこと」を書き出すことです。

こうして自分の頭の中の感情やタスクを棚卸しすることができるので、考えが整理され、不安な気持ちやうつっぽい気持ちが消えます。

10分くらいでいいですし、誰に見せるものでもないので、思いつくままに書き出してみましょう。

これにより行動力が回復するので、自分が本当にやるべきことにフォーカスして行動できるようになります。

やることを細分化する

あなたが行動できないのは、自分がやるべきことをわかっていないからかもしれません。

実は「卒論をやる」という言葉は抽象度が高すぎます。あいまいすぎて行動がイメージできないのです。

卒論をやると一言で言っても、「関連する論文を探す」「参考文献を読む」「実験をする」「序論を書く」「指導教員とミーティングする」と、工程を細かく分けると様々なものに分けられます。

この工程の何をするかが自分のなかでわかっていないから、具体的な行動に移れていない可能性があります。

ですから、具体的行動にまで、自分の行動を落とし込む必要があります。

例えば、「今日は卒論をやる」のではなく、「今日は参考文献を探すために図書館に行く」「今日は序論の背景を書く」といった具体的アクションを考えるんです。

これを考えるためには、そもそも自分が卒論を書き上げるためにどのような工程が必要かを把握していないとなりませんよね。

ですから、卒論を書き上げて提出するためにどのような具体的ステップが必要なのかを一旦紙に書き出してみましょう。そしたらそれをひとつずつ着実に片付けていくのです。

わからなければ、このサイトを参考にするなり、指導教員に相談するなりしましょう。

そのステップが具体的なほど、余計なことを思い悩まずに「あとはやるだけ」になりますので、軽々と行動できるようになっていくはずです。

タイマーを使う

不思議なもので、人は時間制限がある方が集中します。

キッチンタイマーを100均などで買ってきて、「卒論をする時間」と念じながら25分にセットしてとりあえずスタートさせましょう。

タイマーが動き出すと、やらなきゃいけない気がしてくるので、行動に取り掛かりやすくなります。

25分作業したら、5分休憩です。

こうしてインターバルを設けると行動にメリハリが生まれて集中力を意地しやすくなります。

ちなみに、スマホのタイマーはお勧めしません。スマホを触った瞬間についネットサーフィンやSNSなどを始めてしまうからです。

スマホは、目の届かない位置に、自分の体から2m以上離しておきましょう。

テニスボールを頭に乗せる

決して他人にはみられたくない光景ではあるのですが、頭の上にものを乗せて落とさないように意識を集中させると、集中力と行動力がアップします。

別にテニスボールでなくてもよくて、みかんでもペットボトルでもいいです。

なぜこれが集中力と行動力をアップさせるかというと、散らばっている意識をいったん一か所に集め直せるからです。

人は普通に過ごしていると、何かひとつに集中していることは少なく、周りのいろんなものに意識をバラバラに向けています。

このような心理状態だと、「やるべきこと」に対して意識を向けることが難しく、簡単に気が逸れてしまいます。

そこでそのような散らばった意識を一旦集めるために頭の上にものを乗せるという行為が有効なのです。頭の上にものを乗せることだけが有効なわけではなくて、要は集中を要することをすればいいんです。

一旦集中力を一か所に集め直すと、自分のやるべきことにもフォーカスすることができるようになるので、卒論をするという行動を始めやすくなります。

人に宣言する(SNSに投稿する)

友人に対してや、SNSにて「今から卒論をやります!」と宣言すると、行動しやすくなります。というより、行動しないといけないような気がするので、なんとか卒論に取り掛かろうとするようになります。

人は「自分が宣言した通りの行動を取りたがる」という心理的な癖があるのですが、自分が宣言したことと違うことをすると不快な気持ちになります。

これを認知的不協和といいます。

人に「卒論やります!」と宣言した以上、それに反する行為をすると、認知的不協和が発生します。結果、気持ち悪さを感じます。

しかも、「やる」と言ったのにやっていないことが知れれば、「だらしないやつ」「嘘つき」と周りに思われる社会的なリスクがあります。

そのため、一旦「卒論やります!」と宣言してしまえば、自分を「卒論をやらざるを得ない」状況に追い込むことができ、嫌々でも卒論に取り掛かれます

ただし、人に宣言したのにやらないということが続くと、認知的不協和を解消するために言い訳を考える癖が付き、逆効果になります。しかも、周りに口だけなやつと思われます。

人に宣言する以上は必ず行動するようにしましょう。

やる気なんて「いらない」

さて、これまでやる気の出し方を5つほど紹介しましたが、脳科学的には、「やる気」というものは「存在しません」。便宜上、やる気という言葉を使った方がわかりやすいので使わせていただきました。

こう聞くと意外に感じるでしょうが、脳は、体の動きに対して、感情をあとから発生させるようになっています。脳が何もないところから感情を出して体を動かすわけではありません。

「楽しいから笑う」のではなく、「笑うから楽しい」なのです。

「好き」と言われてドキドキしたから本当に好きになってしまった、という話もよく聞きますが、これもドキドキという体の反応が「自分はこの人が好き」という感情を発生させたからです。

これと同様に、「行動を始めるから気分が乗ってくる」のが正しいのであって、「気分が乗ってきたから行動を始めるようになる」というのは間違った認識です

やる気の出し方

ですから、「卒論をやる気が出ない」と、他のことをすればするほど、そちらの「他のこと」に対して意欲的に取り組むようになってしまうので、どんどん卒論には取り掛かれなくなってきます。

脳科学者として何冊も本を出している池谷裕二先生も以下のようにおっしゃっています。

人間は、行動を起こすから「やる気」が出てくる生き物なんです。

仕事、勉強、家事などのやらないといけないことは、最初は面倒でも、やりはじめると気分がノッてきて作業がはかどる。そうした行動の結果を「やる気」が出たから…と考えているだけなんですよ。

出典:「簡単にやる気を出す方法を教えてください!」→脳研究者「やる気なんて存在しない」|新R25 - シゴトも人生も、もっと楽しもう。

それは心理的にありもしない壁を勝手につくっている状態。「やる気が出ない」というのは虚構にすぎません。

だから、面倒なときほどあれこれ考えずに、さっさと始めてしまえばいいんです。「やる気を出すにはどうすれば…」と考えるだけで行動しないことは、時間の無駄でしかありません。

出典:「簡単にやる気を出す方法を教えてください!」→脳研究者「やる気なんて存在しない」|新R25 - シゴトも人生も、もっと楽しもう。

そうですね。本来「やる気」というのは行動を起こせば自然とついてくるものなので、わざわざ「やる気を出す」ために特別な方法を探す必要はないんです。

人間は言葉が発達したことで、行動の結果にしかすぎないものに対して「やる気」なんて言葉をつくってしまった。それに翻弄されているだけなんです。

出典:「簡単にやる気を出す方法を教えてください!」→脳研究者「やる気なんて存在しない」|新R25 - シゴトも人生も、もっと楽しもう。

あなたにはできれば、極力「やる気」「モチベーション」なんて得体の知れない言葉は使わないで欲しいのです。

なぜかと言えば、「やる気・モチベーションがなければ行動できない」という間違った認識が強化されてしまうからです。

「やる気が沸いたらやろう」と思って待機していても、他のことをやっていても、永遠にやる気なんて発生しません。やる気は何もないところからムクムクと発生するのではなく、行動した結果、あとから沸いてくるものなんです。やる気は「結果」であって、原因ではありません。

行動するのにやる気やモチベーションは必須ではありません。

「やる気」「モチベーション」という言葉を使うほど、意識的・無意識を問わず「やる気が出ないから行動できない」という言い訳をするようになってしまうので、より行動ができなくなってしまいます。

「やる気がでない」とだらだらしている友人があなたの周りにいるでしょうが、彼らの言っていることはおかしなことだと思うようにして、以降は余計なことを考えずに「まず行動」するようにしてください。

行動するには習慣化する

「とはいえ、その『まず行動すること』ができないんですよ…」という方もいると思います。

そんな方には、「習慣化の力」をうまく使って欲しいのです。

人は、習慣の生き物です。

習慣通りの行動ならいとも簡単にできますが、習慣に外れた行動はかなりしにくいです。

例えば、通学の際に最初は道を調べて辺りを見渡しきょろきょろしながら通学していたと思います。でも今では息をするかのように通学ができますよね。

これは慣れたからです。つまり、習慣化されたから「何も考えずにできる行動」になったのです。

これと同じことで、「卒論を書き始める」という行為も、習慣化してしまえばいいのです。

例えば、

「机に座ったらパソコンを立ち上げる。パソコンを立ち上げたらまず卒論のワードファイルを開いて、何でもいいから何か文字をタイプする」

という行動を何回も繰り返してみてください。

家にいながらでいいので、

机に座る→パソコンを立ち上げる→卒論のワードファイルを開く→数文字でもいいので文字をタイプする→一旦やめて席を立つ→机に座る→パソコンを立ち上げる・・・以下繰り返し

という一連の動作を20回くらい繰り返すのです。

これをやってくれれば、まず間違いなく、今後、机に座ったら卒論のワードを開かないと気持ち悪さを感じるようになります。結果、机に座ったら自動的に卒論を書き始められます。これは習慣化されたからです。

何かを習慣化するために有効なのは、短期間で同じ行動を繰り返すことです。

これと同じように、「何かをしたら卒論に関係することをする」という、何かの行動をきっかけに卒論に関する動作をすることを習慣化していけば、体が自然と卒論を書く動作をしてくれるようになってくれます。

そうすれば、いちいち「卒論やらなきゃいけないけどやる気が出ない」なんて思い悩んだりすることは全くなくなります。

この週間化のテクニックは卒論に限らず、資格勉強などにも有効なので、ぜひとも使いこなしてください。

まとめ|やる気の出し方ではなく、行動の仕方を覚えよう

今回は、「卒論のやる気の出し方を知りたい」「卒論に対してやる気がでなくて進まない」といった方に対して、やる気に関する記事を書きました。

  • やる前にやる気なんて存在しない。まず行動すると「行動する意欲」がついてくる
  • 行動するコツは、「考えていることを書き出す」「やることを細分化する」「タイマーを使う」「テニスボールを頭の上に乗せる」「人に宣言する(SNSでも可)」
  • 卒論を書く習慣(行動癖)をつけるには、ある行動をきっかけに卒論を書くというアクションを繰り返すこと

今回の方法は、卒論を書くことに限らず、どんなことにでも応用可能です。

あなたが幸せな将来を掴むためには、自分をコントロールする力をつけることが欠かせません。

今回お話しした内容を理解していただければ、自分をコントロールして、自分の人生を自分でコントロールできるようになる基礎的な力を得ることができますから、ぜひとも腹に落とし込んで欲しいと思います。


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