この記事はこんな人におすすめ
- ある研究室に興味があり、訪問したいと思っているがどうやって約束を取り付けるかがわからない
- 研究室訪問のメールを書くのがぶっちゃけ面倒臭い。どこかにコピペで使える例文ないかな…
- 研究室訪問のメールを自己流で書いてみたがこれでいいのかちょっと不安
ここでは、研究室訪問をしようとしている学部生のあなたに、研究室訪問のメールの書き方と例文を紹介します。(例文を早く見たい方は目次から飛んでください)
卒論を書くにも、研究室が決まらないと始まらないし、心象悪くして希望する研究室に入れなかったら卒論を書く意欲も湧かないですからね。ここで失敗はしたくないものです。
ちなみに、普段授業などで顔を合わせる教授(助教授)の研究室に訪問したい場合は、直接口頭で相談した方がいいです。
目次
研究室訪問までの流れ
最初に、研究室訪問までの流れを把握しておきましょう。
- アポイント依頼(研究室訪問していいかどうかの許可依頼)
- 日程切り・場所確認(研究室訪問する日程の調整)
- 確認の返事(日程と要件の確認。お互いの認識のすり合わせ)
- 訪問
- お礼メール
研究室訪問まではこの流れになります。「1.アポイント依頼」と「2.日程切り」はいっぺんに済ます場合もあります。ただ、面識がない、または薄い場合はまず研究室訪問していいかどうかをまず確認とった方がいいので、分けた方が無難でしょう。
アポイント依頼メールの例文
早速例文を紹介していきます。まず、一発目に送るアポイント依頼のメールです。面識がある場合とない場合で書くことが変わりますので、それぞれのメール例文を載せます。
面識がない場合
面識がない場合や、面識があってもかなり関係が薄い場合の例文を紹介します。
件名:〇〇研究室への訪問のお願い
〇〇研究室
〇〇教授(先生、助教授、准教授など)
初めてメールを差し上げます。
(〇〇大学)〇〇学部〇〇学科〇年生の”氏名”(学籍番号:○○○○)と申します。
この度は、貴研究室のホームページを拝見し、〇〇教授の研究室に興味を持ちましてご連絡致しました。
私はかねてより〇〇の分野について〇〇という点で興味を持ち、卒業研究については〇〇に関する研究をしたいと考えています。
貴研究室でなら、希望する〇〇の分野に関して研究が行えるのではと考えております。
つきましては、ぜひ一度、貴研究室について、詳しくお話を伺いたく存じます。
お忙しいところ大変恐れ入りますが、1時間ほど訪問の時間を頂戴できますでしょうか。
ご検討のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。
==============
(〇〇大学)〇〇学部〇〇学科
氏名(学籍番号:○○○○)
電話番号:xxx-xxxx-xxxx
メールアドレス:〜@〜
注意点としては、
- 件名は用件が一瞬でわかるように
- 他大学の研究室に訪問したい場合は、所属大学名も書く
- なぜ興味を持ったか、どこに興味を持ったか、自分がどんな研究・勉強をしたいかを書く
- 最後に自分の連絡先を書く(====以下。これを署名と言う。ビジネスメールでは必須)
という点です。〇〇内は適宜書き換えてくださいね。
面識がある場合
面識がある場合は、授業が終わったあとなどに口頭で相談するのがいいのですが、あまり会う機会がなければメールしましょう。面識がない場合よりあっさり目になりますが、ほぼ一緒です。以下に例文を載せます。
件名:〇〇研究室への訪問のお願い
〇〇研究室
〇〇教授(先生、助教授、准教授など)
いつも大変お世話になっております。
(〇〇大学)〇〇学部〇〇学科〇年生の”氏名”(学籍番号:○○○○)です。
この度は、〇〇教授の授業を聞いて(〇〇教授のお話を聞いて)、貴研究室に興味を持ちましてご連絡致しました。
私はかねてより〇〇の分野について〇〇という点で興味を持ち、卒業研究については〇〇に関する研究をしたいと考えています。
貴研究室でなら、希望する〇〇の分野に関して研究が行えるのではと考えております。
つきましては、ぜひ一度、貴研究室について、詳しくお話を伺いたく存じます。
お忙しいところ大変恐れ入りますが、1時間ほど訪問の時間を頂戴できますでしょうか。
ご検討のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。
==============
〇〇大学
〇〇学部〇〇学科
氏名
学籍番号:○○○○
電話番号:xxx-xxxx-xxxx
メールアドレス:〜@〜
送る相手との関係によって微妙に書くことが変わると思うので、不自然にならないよう書き換えましょう。例えば、すでに親しくなっているのに、よそよそしい感じのメールきたら不自然ですからね。
日程切り・場所確認メールの例文
先ほどのアポイント依頼メールを送ると、「オッケー!」という旨の返事が返ってくると思います(実際の言葉はそんな軽くないですけど)。そしたら、日程候補と場所の確認をしましょう。
早速例文をご紹介します。件名については、向こうから返ってきたメールに返信すればいいので、あえてつける必要はありません(Re:〜になります)。というより、新しい件名をつけると、返信メールなのかわかりにくいのでむしろいじらない方がいいです。
〇〇教授(先生、助教授、准教授など)お世話になっております。
”氏名”です。ご返信ありがとうございます。
また、お忙しいところ訪問のお時間を頂けるとのこと、誠にありがとうございます。早速で恐れ入りますが、以下の日時のいずれかにお時間を頂戴できますでしょうか。
・◯月◯日 午後
・◯月◯日 13〜16時
・◯月◯日 終日
また、訪問場所についての確認でございますが、お伺いするのは◯◯棟◯◯号室でよろしいでしょうか。
勝手を申しまして恐縮ですが、ご検討のほどよろしくお願いします。
==============
〇〇大学
〇〇学部〇〇学科
氏名
学籍番号:○○○○
電話番号:xxx-xxxx-xxxx
メールアドレス:〜@〜
「お伺いする」というのは二重敬語と言われることもありますが、今では一般的に使用されているので特に気にしなくて問題ありません。気になるなら他の表現をしてくださいね。
重要ポイントは、向こうが日程を調整しやすいようになるべく多くの候補(3つが一般的)を出すことと、訪問場所を確認しておくことです。
確認の返事メールの例文
向こうから訪問可能な日時について返事が返ってきたら、きちんとメールを受け取って、日時・場所の認識ができている旨返信をしましょう。もし、お互いの日程が合わなかったら、再度日程の候補を出して調整します。
日程が無事切れた際は、以下のようなメールを送ります。件名は、日程切りメール同様、返信となりますので新しくつける必要はありません。
〇〇教授(先生、助教授、准教授など)お世話になっております。
”氏名”です。訪問の日時について、◯日◯時にて承知いたしました。
ご多用中にも関わらずご調整頂きましてありがとうございます。当日は、◯◯号室に伺います。
当日ご質問させて頂きたい事項としては、以下でございます。
・〜について(研究内容・コアタイム・卒業生の就職状況など)
当日はどうぞよろしくお願い申し上げます。
==============
〇〇大学
〇〇学部〇〇学科
氏名
学籍番号:○○○○
電話番号:xxx-xxxx-xxxx
メールアドレス:〜@〜
確認の連絡ですので、時間・場所・質問事項(具体的にあれば)を総括したメールを送りましょう。これがないと、教授としては「あれ、本当にくるのかな?」となってしまうので、ちゃんと送りましょう。
訪問前に送るメールとしてはこれが最後になります。(リマインドメールを送る場合は別)
リマインドメールの例文
ほとんどの場合必要ありませんが、訪問日時が1ヶ月先など、けっこう離れる場合はリマインドメールを送ると余計なトラブルを回避できます。
リマインドメールとは、アポイントの前日や二日前などに、訪問する旨を再度連絡するメールのことです。
向こうが忘れていたり、うっかり他の予定を入れていたりする場合、思い出してもらうことができます。以下例文です。
件名:明日の貴研究室訪問について
〇〇研究室
〇〇教授(先生、助教授、准教授など)
お世話になっております。
”氏名”です。
先日お約束頂きました通り、明日◯◯時に、貴研究室へ伺います。
明日は貴研究室の研究内容について、直接お会いして具体的なお話を伺えるとのこと、楽しみにしております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
==============
〇〇大学
〇〇学部〇〇学科
氏名
学籍番号:○○○○
電話番号:xxx-xxxx-xxxx
メールアドレス:〜@〜
これは確認の連絡なので、向こうから返事が返ってこなくても構いません。
日程が空いた場合は、こうしたリマインドメールを送った方が「しっかりしているなぁ」と思われやすいのでおすすめです。
訪問時の注意事項
いざ、当日訪問する際は、悪い印象を与えないようにすることが大切です。以下に注意しましょう。
- 事前に場所を確認して、5分前には確実に目的地に着くこと
- 質問事項をまとめておくこと
- 訪問する研究室のホームページを見るなどしてなるべく事前に情報収拾しておくこと
- ちゃんと話を聞きながらメモを取ること(メモとペンを持参すること)
- 万一、約束した場所にいなかった時のために、教授の連絡先を把握しておくこと。他の場所(別な研究室)の場所もできれば予め把握しておくこと
- 服装はラフ過ぎないこと(スーツでなくてよい。ちょっとフォーマル目でOK)
- ちゃんと挨拶して、時間を取ってくれたことに感謝の言葉を言うこと
- 研究室の面々には誠実に対応すること
全て常識的なことなのですが、これらに気をつけておけば、まぁトラブルにはならないでしょう。特に遅刻は厳禁なので注意してください。
訪問後のお礼メール
研究室訪問が終わったら、なるべく当日、無理なら翌日中にお礼メールを出しましょう。必須ではないですが、その研究室に行きたい気持ちが強いなら、こうした細かいところに気をつけて印象をよくしておくことが重要です。
また、追加で質問したいことがあれば、お礼メールついでに質問するのもありです。
件名:本日はありがとうございました
〇〇研究室
〇〇教授(先生、助教授、准教授など)
お世話になっております。
”氏名”です。
本日は、研究室訪問のために貴重なお時間を割いて頂き誠にありがとうございました。
貴研究室の様子を実際に見て、お話を伺うことで、より貴研究室にて研究をしたい気持ちが強まりました。
メールにて大変恐縮ですが、とり急ぎお礼申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
==============
〇〇大学
〇〇学部〇〇学科
氏名
学籍番号:○○○○
電話番号:xxx-xxxx-xxxx
メールアドレス:〜@〜
お礼を言うことと、感想を言うことが大事です。
社会人になったら、こういうお礼メールはどっちみちやることになるので、今覚えておいて損はありません。
まとめ
今回は、研究室訪問のアポイント取得から、訪問後のお礼まで、メールの例文をご紹介させて頂きました。
- 研究室訪問は、「アポイント取得→日程切り・場所確認→確認の返事→訪問→お礼」の流れ
- アポイント取得メールの重要点は、自己紹介・訪問目的
- 日程切り・場所確認メールの重要点は、複数の日程候補の提案・訪問場所の確認
- 確認の返事メールの重要点は、訪問日時と・場所の再確認
- お礼メールの重要点は、感謝の気持ち・感想
これをしっかり押さえて、教授にいい印象を与えられるようにしましょう!