この記事はこんな方におすすめ
- 卒業論文のための実験に協力いただいた方にお礼を言っておきたい
- 教授に「あの人にお礼メールおくっといて!」と言われたがなにをどうかけばいいかわからん
- お礼状の参考例とかの情報どっかに落ちてないんか…
今回は、卒論に協力いただいた方に送るお礼メールの書き方について解説します。
おそらく、あなたはこうしたビジネス的なメールってほとんど書いたことないですよね?
ですから、書き方は普通わからないと思います。
とはいえ、友人に送るノリで「昨日はありがとー!おかげで研究進められそう!」みたいなメールを送ろうものなら「なんやこいつ」と思われるのがオチです。
そんな風に恥はかきたくないですよね。
恥をかかないよう、ここで書き方をいったん覚えておきましょう。
とにかく例文さえ見れればいいんだぜ、という方はこちら
目次
なぜお礼メールを送るのか
なぜお礼メールを送らないといけないのでしょうか。
これが腑に落ちていないといまひとつメールを書く気にもなれないでしょう。
もちろん、「お世話になった人にはお礼を言うのが当然」という理由もありますが、他にもメリットがあります。
まず、一つ目の理由として、「今後も助けてもらいやすくなる」ということがあります。
今回、あなたがお世話になった人とは、他の実験などでもお世話になったり、何かと連絡を取ったりする必要が生じる可能性が高いです。
また、企業の方なんかであれば、就職や転職などで今後のあなたのキャリアにも関係してくる可能性もあります。
ですから、お世話になったお礼をちゃんとしておくことで、「あっ、このひとはちゃんとしているな」と好印象を残しておくことで、将来的にあなたにメリットがある可能性があります。
二つ目の理由として、「訓練になる」からです。
社会人になったら、ほとんどの方は社内・社外の人にメールを送る必要性に迫られます。
今、あなたは大学生ですからメールの書き方がなってなくても、多少は多めに見てもらえる立場にあります。
しかし、社会人になったらそうではありません。
メールがきちんと書けるかどうかというビジネスマナーの観点からも、あなたは社内・社外から評価されます。
あまりに支離滅裂だったり、失礼な内容になっていれば「コイツに任せて大丈夫なんか」と、あなたの評価に響きます。
失敗しても多めに見てもらえる今だからこそ、積極的にお礼メールを送って自分の訓練の機会としましょう。
お礼メールを送るときの注意点
さて、早速メールの書き方に移って行きたいと思いますが…まずは、お礼メールの重要な点をいくつか説明します。
早く送る
社会人としては常識なのですが、お礼メールは迅速に送りましょう。
具体的には、お世話になった当日か翌日には送っておきたいです。
あまりあとになってからだと、「誰だっけ?」「何の件だっけ?」「いまかよ」なんて思われてしまいます。
今後も協力してもらうために、相手にはいい印象を残しておいた方が絶対的に有利です。
「仕事が早い」「ちゃんとレスポンスしてくれる人」だという印象を残すことができます。
という理由から、当日か翌日にはメールを送るのが望ましいです。
さらに、これは必須ではありませんが、卒論が完成してから再度「おかげさまで無事完成しました」という趣旨のメールを送ると丁寧です。
型に沿う
「お礼メールが書けないよー」と困っている方にありがちなのが、そもそも型を知らないというケースです。
ビジネスの文書はほとんどに型があります。
オリジナリティを出すのは、ちゃんと型を守った上での話です。
今後もあなたは仕事で文書に限らず、様々な制作物を作る必要が出てくると思いますが、必ず「型」「ひな形」「お手本」がないかを探しましょう。
型を知っているかどうかで、まったく仕事のスピードが違いますから、続いてお話しする型通りに書くようにしてください。
コピペ感をなくす
型が大事とは言っても、コピペ感満載のメールを送られても送られた側としては残念な気持ちになります。
そのため、自分の言葉でちゃんと感謝の気持ちを伝えるのが大事ですが…
「自分の言葉で感謝を伝える」なんて言われても具体的にどうすればいいかわからないですよね?
そこで書き方のコツを教えます。
コピペ感のない書き方のコツとは、『エピソード+感想』です。
実際にあったことと、それに対する感想を言うとそれだけでコピペ感が減ります。
たとえば、
- 「機器の使い方がわからず右往左往していた私に、1時間以上付き合ってご指導いただき非常に感謝しております」
- 「データ収集のために暑い中でもご同伴頂いただけでなく、度々アドバイスまで頂きましてとても助かりました。」
- 「〇〇という文献の解釈についてご指導頂きましたおかげで、新たな知見が得られ論文の内容を深めることができました。誠にありがとうございます。」
みたいな感じです。
このような個別具体的な話と感想が入っていると、リアルに感謝している感が強くなります。
ワンポイントでいいのでこういうコメントを書くようにしましょう。
お礼メールの構成
お礼メールの構成は、以下の通りです。
お礼メールの流れ
- 件名
- 宛名
- 挨拶+自分の名前
- 要件
- 具体的なお礼
- 報告
- 結び
- 署名
この流れに沿えば、自然なお礼メールになります。
「さあ書いてみましょう!」と言っても、これだけだと実際、書けないと思いますので例を出して説明します。
メールの文例
実験などに協力頂いた場合のお礼メール例文
実験・調査・取材に協力頂いたり、機器を借りたりした場合の例文です。
株式会社(会社名)
企画部 (役職)(名前)様 →宛名
平素より大変お世話になっております。
(自分の大学名)大学(学部名)学部の(名前)です。 →挨拶+自分の名前
昨日はご多用中にも関わらず、
フィールド調査にご協力いただきまして
誠にありがとうございました。→要件
調査中、調査方法について詳しくご教授頂き、
私の拙い調査手腕をカバー頂きましたこと、
大変感謝しております。→具体的なお礼
おかげさまで、必要なデータが十分に取れ、
無事、卒業論文の完成の見通しが立ちました。→報告
メールにて恐縮ですが、御礼申し上げます。
この度は誠にありがとうございました。
年度の変わり目でお忙しいかと存じますが、
どうかご自愛下さいませ。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。→結び
〜〜〜〜〜〜〜
署名
〜〜〜〜〜〜〜
アドバイスを頂いた場合のお礼メール例文
口頭、電話などで論文内容や研究方法に関してのアドバイスをもらった場合の例文です。
(大学名)大学
(研究科名)研究科 (役職名)教授
※自分と同じ大学なら大学を書かずに「〇〇先生」でも可
平素より大変お世話になっております。
(自分の大学名)大学(学部名)学部の(名前)です。
本日はお忙しい中、お時間を頂き私の研究内容について
ご助言をいただき誠にありがとうございました。
特に〇〇に関してのご助言については、
私の考察の不足部分が明確になり、
論文執筆を進める上で大変勉強になりました。
おかげさまで、停滞していた論文執筆の作業も、
勢いを持って進められそうです。
これも一重に〇〇様のご協力のおかげと、
深く感謝申し上げます。
繰り返しとなりますが、
この度は誠にありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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署名
取材に協力頂いた場合のお礼メール例文
取材(インタビュー)に協力頂いた場合のメール例文を紹介します。
株式会社(会社名)
企画部 (役職)(名前)様
平素より大変お世話になっております。
(自分の大学名)大学(学部名)学部の(名前)です。
昨日はお忙しいところ長時間に渡る取材に協力いただきありがとうございました。
資料では得ることができない具体的なお話を伺うことができ、
本研究における重要なデータを得ることができました。
早速〇〇様の取材内容は
整理して論文に活用させていただきます。
取り急ぎメールにて恐縮ですが、
取材ご協力の御礼申し上げます。
この度はどうもありがとうございました。
**********
署名
まとめ|
今回は、卒業論文(研究)に協力頂いた方に送るお礼について例文と書き方を紹介しました。
- お礼メールをちゃんと送っておけば、将来的にいいことあるかも
- 「件名」「宛名」「挨拶+自分の名前」「要件」「具体的なお礼」「報告」「結び」「署名」で書くとスッキリ
- 例文を3パターン用意したので参考にしてください
お礼メールは社会人になってからはよく書くことになると思うので、しくじってもダメージの軽い今のうちに書き方を身につけておきましょう!