この記事はこんな人におすすめ
- 卒論発表会や中間発表が嫌すぎてもう欠席したい
- 緊張しいなので、本番頭真っ白になったらどうしよう
- 緊張を和らげるテクニックを知りたい
卒論発表や中間発表、とても緊張しませんか?
- 大失敗するんじゃないか
- しゃべっている途中に頭真っ白になったらどうしよう
- しどろもどろになって惨めな思いをしたらどうしよう
- 友達にバカにされたらどうしよう
「何か口実つけて欠席しようかな…」
と脳裏によぎることもあるでしょう。
そこで、卒論発表に対する過度な緊張を緩和するための方法について解説していきます。
緊張はコントロールすることが可能です。
ほどよい緊張は集中力を高めるます。
うまく味方につけられるようになれば、あなたは仕事でもプライベートでも優れた成果を残すことができるようになるでしょう。
卒論発表は、あなたが緊張をコントロールするテクニックを身につけるためのとてもいい機会です。
ぜひとも、今回お話することを生かして、無事卒論を乗り切れるだけでなく、過度に緊張しなくなるようになってください。
目次
卒論発表を欠席すると起こること
「卒論発表を欠席したらどうなるんだろう…(なんとか休めないかな)」
と思ったことがある方は多いのではないでしょうか。
盲腸や、その他病院に担ぎ込まれるなどの体調不良に見舞われれば、物理的に発表不可能ですよね。
また、人によっては仮病を使って休もうとするかもしれません。
そういう場合はどうなるでしょう?
留年確定・内定取り消し?
大抵の場合、別途発表の機会が設けられるなど、救済措置があると思います。
年度内の途中卒業の人(9月卒業など)の人向けに、発表会が別途設けられることもあります。それと同様に、絶対に対応してくれない、ということはないと思います。
ただし、それは正当な理由があった場合に限られますし、救済措置があるかどうかも学校によります。
卒論発表は、卒業研究という提出の単位を取得するためのテストなわけですから、基本的には必ず出席すべきものです。
仮に、仮病やばっくれでもしたら、「正当な理由」と認められずに単位が取得できない可能性もあり得ますよね。
留年確定です。内定も取り消し。
リスクが大きすぎるので、必ず出席してくださいね。
人生がうまくいかなくなる
卒論発表から逃げた場合、卒業できないことよりも、あなたの人生に大きなダメージを与え得ることが発生します。それは、「セルフイメージが低くなる」ということです。
セルフイメージとは、「自分が自分をどういう人間だと思っているか」という認識(イメージ)のことです。
セルフイメージが高い(良い)人は、なにか困難にぶつかっても「俺にはできる」という自信が持てるので、困難を乗り越えていきやすくなります。結果、プライベートでも仕事でも成功しやすくなります。
あなたの周りにも、なぜか自信満々の人が一人はいると思いますが、そういう人はセルフイメージが高いのです。
一方で、セルフイメージが低い(悪い)人は、「自分にはできない」という思いが強く、困難にすぐ屈してしまいます。
何か失敗をしたら、自分の弱さを認めるのが怖いので、すべて周りのせいにしてしまいます。セルフイメージが下がるほど、ズルをしたり、人を傷つけたりするようになります。
仮病などで卒論発表から逃げるというのは、自分では「やってはいけない」と自覚しながら悪い行為を働くことになります。つまり、自分に嘘をつく行為ですね。
そうなるとどうなるでしょう?
セルフイメージがめちゃくちゃ下がります。今後の人生において、「自分はなにかに困難にぶつかった時に逃げるような卑怯者」というセルフイメージを抱えながら生きることになります。
そんな思いを抱えながら、いい人生は送れません。
ですから、卒論発表に対して、あなたが人生史上最高潮にプレッシャーを感じていたとしても、仮病などで欠席しては絶対にいけません。
私も恥をかきました
私も、卒論発表ではないですが、大学院入試の面接で大きな恥をかいたことがあります。
大学院の入試の面接で、ろくに対策をしてこなかったばかりに、受け答えがしどろもどろになってしまったのです。
自分でも何を言っているかわからないくらい、めちゃくちゃな説明をして、まとはずれな受け答えをしました。じっとり背中と額に脂汗をかいて、目線がキョロキョロして完全にキョドッていました。
面接が終わった後、自分の惨めさと恥ずかしさで悶絶しました。
ペーパーテストが良かったので試験自体は受かりましたが、この時の経験は、忘れられません。
しかし、この時大失敗したおかげで、プレゼンテーションスキルに関心を持つことができました。それまでろくに本を読んでなかったのですが、プレゼンテーションやコミュニケーションに関する書籍を読み漁りました。
「もう二度とあんな恥はかきたくない」というモチベーションが私を変えました。
卒論発表では、徹底的に練習して、徹底的に準備しました。
結果、自分で言うのもなんですが、ずば抜けて質の高い発表(プレゼンテーション)を披露することができました。
大学院入試の面接官をした先生にも、「段違いじゃない?どうしたの??」とさえ言われました。
失敗しても大丈夫です。
失敗しても命は取られませんし、そこから逃げなければ、あなたは成長できます。
緊張を和らげる方法
とはいえ、緊張するものは緊張するし、嫌なものは嫌ですよね。
わかります。
そこで、あなたの緊張を緩和する方法をお伝えします。
最初に理解しておいて欲しいのですが、緊張は0にはできませんし、してはいけません。
ほどよい緊張は、あなたの集中力を高め、パフォーマンスを高めます。
緊張がマイナスに働かないくらい、緊張を緩和する方法について説明していきます。
一番効くのは練習
結論から言えば、発表練習を徹底的にやるのが緊張を和らげる一番のコツです。
原稿を用意して、それを完全暗記します。
そして、スライドを用いて、暗記した原稿を一字一句違わずに言えるようになるまで、本番を意識して練習することです。
そこまでやれば、相当緊張が軽減されます。覚えていることをしゃべればいいいのですから。
「本番になったら思い出せないのでは?」と不安になるかもしれませんね。
大丈夫です。
あなたの脳は、あなたが思っている以上に優秀です。
練習していれば、スライドを見た瞬間、原稿を思い出します。
最初の出だしさえ思い出せば、あとは自動で口から言葉が出てきます。
それでも不安な人は、最初の出だしだけメモを用意するかスライドに書くかなりして、そこを突破できるようにしましょう。
(ただし原稿で読み上げることをスライドにずらずら書くのは最悪です!)
「アドリブが一番!」なんて言う人もいますが、それはある程度経験を積んだ人の場合の話です。
経験を積んでいない人は、とにかく練習するべきです。
50回も練習すれば相当自信がつきます。
「大変だ…」と思うかもしれませんが、当日恥をかいたり、発表まで胃をキリキリさせながら過ごすよりはよっぽどいいと思いませんか?
準備を早く終わらせる
発表の三日前にはスライドと原稿を作っておきましょう。
ギリギリになって作業することになんのメリットもありません。
直前にやれば「ヤバイヤバイ」と思いながら準備をすることになります。
その結果、自分を落ち着かせる時間が確保できなくなります。
上でお伝えした、練習をする時間も確保できません。
緊張と不安と疲労でぐちゃぐちゃになった頭で当日発表に臨むことになりますから、いい結果は望めません。
早く準備しておけばしておくほど、あなたは緊張しなくてすみますし、発表の質は上がります。
紙に自分の感情を書く
緊張をほぐすには、自分を客観視するのがいいのですが、そう言われても具体的にどうすればいいかわかりませんよね。
そこでお勧めしたいのが、「自分の感情を紙に書く」という方法です。
今、あなたは緊張していますか?
どんな気持ちですか?
それを目の前の紙に手書きで書いてください。
「私は緊張してそわそわしている」
「胃のあたりがなんだかムカムカする」
「頭の中がカーッと熱い感じがする」
「嫌だな。逃げたいな、という感情がある」
こうして自分の感情や身体的反応を紙に書くことで、あなたは自分を客観視できます。
自分を受け入れることができ、不思議と落ち着いてきます。
緊張してそわそわするというのは、感情と身体がうまく連携が取れなくて分離している状態です。
その分離状態を解消して、自分をコントロールできるようになるわけです。
実況中継する
紙に自分の感情を書くのと同様に、自分を客観視するのに効果的な方法が他にもあります。
それは、「自分が見ている状況を心の中で実況中継する」という方法です。
「今、田中くんが発表者として呼ばれました。田中くん、顔がひきつっています。緊張しているのでしょうか。次の発表者は、いよいよ僕です。僕は、今、発表を控えて一番前の机に座っています。緊張しているのか、ちょっと足が震えます。胃のあたりがもぞもぞしています。レジュメのはしっこをつまんでこねくりまわしています。一方、司会の山田さんはなんだか眠そうです。」
こんな風に、実況中継します。これによって、さっき説明した自分の感情を紙に書くのと同様の効果が得られます。紙に書けない状況もあるでしょうから、そういった場合はこのテクニックを使いましょう。
全身に力を入れてから力を抜く
緊張している状態とは、体の筋肉に力が入りすぎてこわばっている状態です。
ガチガチだとうまく集中できないかもしれません。
しかし、「力を抜こう」と意識しても大抵うまくいきません。
そこで逆に、最大限、筋肉に力を入れて、抜く、というやり方をしてみてください。
手順は以下です。
全身の筋肉に「むんっ!」と力を入れて、息を止めて5秒キープ
息を「ふーっ」と吐きながら、力を抜く
これを3回くらい繰り返してください。
緊張が緩和されます。
質疑応答の対策
「質疑応答で難しい質問がきたらどうしよう?」
「ちぐはぐな回答をしたらどうしよう」
質疑応答の時間は恐怖ですね。
これはどうやって乗り越えたらいいのでしょうか?
これも、結局準備しかありません。
- 想定される質問を事前にリストアップして答えを用意しておく
- 自分の研究分野について勉強して詳しくなっておく
という準備をできる限りしておくことです。
これで大体の質問に対応できるはずです。
まぁ質疑応答で、よくわからん変な質問をしてくる人もいるので、仮にあなたが答えられなかったとしても、あなたのせいじゃない場合も往々にしてあります。
そんなに気にしないことです。
質問じゃなくて、ダラダラ意見を述べて自己完結する人もいますしね。
質問の趣旨がよくわからない場合は以下のように、確認をとって構いません。
「〇〇に関する質問という認識でよろしいでしょうか?」
「〜〜の場合に関してはどうなるか、という質問ということでよろしいでしょうか?」
質疑応答といっても、単なる会話と一緒です。質疑応答は、質問者とあなたの1対1の雑談です。コミュニケーションをすればいいのです。
懇親会で立ち話するのと一緒ですから、「卒論発表だから」と構えすぎずに会話するようにしましょう。
わからない場合はわからないと言っても構いません。が、以下のように自分の仮説なり考えを述べるように努力はしましょう。
「現状、裏付けとなるものはありませんが、〜〜になるのではと考えています」
5秒で失敗が怖くなくなる考え方
「失敗したらどうしよう」と思って緊張するのは、「自分に意識が向きすぎている状態」です。
私もそうでした。
仕事でもプライベートでも、「失敗したら」「怒られたら」「恥をかいたら」「嫌な思いをしたら」と思って随分消極的になっていました。
これらは全て自分に意識が向きすぎているから出てくる感情です。
それに気づいた私は、今ではこう思うようにしています。
「相手に楽しんでもらえるにはどうしたら?」
「相手に伝わるようにするにはどうしたら?」
「相手が、ためになったなぁと思ってくれるにはどうしたら?」
と全て「相手にメリットを与えるためにどうしたらいいか」と考えるようにしたのです。
これによって、視点が相手に向かうので、不思議なことに緊張・不安や恐怖が弱まります。
自分は緊張しいだなぁ、消極的だぁと思うようなら、考えを切り替えるだけで簡単なので、ぜひ試してみてください。
オカルトだとおもうかもしれませんが、デメリットはありませんのでぜひ。
まとめ
今回は、卒論発表の緊張を乗り越えるための方法をお話ししました。
- 卒論発表を仮病等で欠席すると、あなたの人生に与える悪影響が絶大
- 緊張を和らげるには「練習」「早めの準備」「紙に感情を書く」「実況中継」「体に力を入れてから抜く」という方法が効果的
- 質疑応答の対策は、「事前準備」と「コミュニケーションを取ろうという意識」
- 失敗の恐怖を緩和するには、「相手のために」と考えること
これまで本格的な発表をしたことをない方には、相当なプレッシャーでしょう。
しかし、これを乗り越えた先に、あなたの成長があります。
ここで一発かませば仕事でもプラベートでも自信がつきますので、一緒に頑張りましょう!