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卒論の「おわりに」の書き方【例文あり】

この記事はこんな人におすすめ

  • 卒論の「終わりに」の書き方がわからない
  • 「おわりに」に何を書けばいいかわからない
  • 例を見つけて参考にしたい

卒論やレポートのシメをかざる「おわりに」。
「まとめ」「むすび」「結言」などと呼ばれることもあります。

「おわりに」は、要するにその研究のまとめをすればいいのですが、書き慣れていない大学生にとっては何を書けばいいかわからないでしょう。

そこで今回は、「おわりに」の書き方を例文ありで解説していきます。

「おわりに」は4段構成

「おわりに」に何を書くべきかは、文系だろうが理系だろうが、どんな論文でも一緒です。

「おわりに」は、卒論の最後に書かれ、論文中に書かれてきたことを端的に解説するものです

そんな「おわりに」は以下の要素から成り立っています。

おわりに

  1. 研究内容(本研究では〜について検討した)
  2. 結果(その結果、〜ということが明らかになった)
  3. 考察(〜ということが考えられる)
  4. 課題(〜という点が今後の課題である)

だいたいこの順序で書くことになります。

「はじめに」は、「これからこんな話をします」という趣旨で書くのに対して、「おわりに」では「やってみたらこうでした」という趣旨で書きます。

重要な点だけを端的に書くことが重要です。

感謝の表現を入れてもいいですが、別に謝辞として書くケースの方が多いと思います。

この説明だけだとわかりにくいでしょうから、続いて、具体例を交えて解説します。

「おわりに」の例文

ひとつ、例を挙げてみましょう。

タピオカと流行についての研究の場合です。(ウソ研究です)

本研究では繰り返し発生しているタピオカの流行の記録を追うことにより、各種情報媒体がどのように流行の伝播に寄与するかについて検討した。その結果、1992年の第一次タピオカブームと2008年の第二次タピオカブームではテレビが最も流行の伝播に寄与したのに対して、2018年から発生した第三次タピオカブームでは、SNSによる画像のシェアが最も流行の伝播に寄与したことがわかった。スマートフォンの普及により、これまでテレビが担ってきた画像や動画の発信がSNSでも容易になり、SNSでも消費行動を誘発しやすくなったことが原因と考えられる。テレビは流行に乗るのが遅いレイト・マジョリティーに対しては現在も効果が大きいと思われるが、それについてはより詳しい調査が必要である。

 

こんな「おわりに」の場合は、以下のように分解できます。

研究内容

本研究では繰り返し発生しているタピオカの流行の記録を追うことにより、各種情報媒体がどのように流行の伝播に寄与するかについて検討した。

 

本研究の目的を、どんな手段によって達成するのかを書いていますね。

何を明らかにする試験なのか、何を用いてそれを達成するのか、というのがしっかりかけていればあとは大丈夫です。

結果

その結果、1992年の第一次タピオカブームと2008年の第二次タピオカブームではテレビが最も流行の伝播に寄与したのに対して、2018年から発生した第三次タピオカブームでは、SNSによる画像のシェアが最も流行の伝播に寄与したことがわかった。

 

得られた結論を、一言で書きます。

「おわりに」では細かい調査方法など、本筋からすれば重要度が低いものは省略して構いません。

細かい数字ではなく、そのわかった数字によって何が言えるのか、ということが重要です。

考察

スマートフォンの普及により、これまでテレビが担ってきた画像や動画の発信がSNSでも容易になり、SNSでも消費行動を誘発しやすくなったことが原因と考えられる。

 

結果を受けて、導かれる自分の考え(考察)を書きます。

もちろん、本文中で展開した考察を書くべきであって、「終わりに」で初めて出てくる考察を書いてはいけません。

課題

テレビは流行に乗るのが遅いレイト・マジョリティーに対しては現在も効果が大きいと思われるが、それについてはより詳しい調査が必要である。

 

自分の研究のうち、不足がある箇所や、より研究を前進させられる点、未検討の課題などについて、その箇所を明記します。

この通り、流れを意識して、各パートごとに分けて考えれば簡単に「終わりに」が書けます。

ついつい盛り込みすぎて冗長になりがちなので、必要最低限な情報に絞り込んで書くようにしましょう。

まとめ|「おわりに」はパターンに沿って書こう

今回は卒論の「おわりに」(まとめ、結び、結言とも)の書き方について解説しました。

例文も挙げたので、この例文を参考にして、各構成要素ごとに書くことを考えればスムーズに書き上がるはずです。

盛り込みすぎには注意してさくっと書き上げてしまいましょう。

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